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くいだおれの移動バス

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Once upon a time...
私がまだ小さかった頃。自転車を自由に乗れるようになってから行動範囲は町内から隣町まで広がった。
函館公園の図書館にも自転車で行って一人で本を借りてこれるようにもなっていた。
十字街は自転車が無い頃から行くことはできたが、自転車があるともっと頻繁に行くようになった。
江口眼科脇の通りには週に1度くらい「くいだおれ」の移動バスが来ていた。
くいだおれとはたこ焼き屋で現在は太閤という名前に変わっている。
小さい頃からたこ焼きが好きだった私は100円でもあれば行っていた。
その頃で1つ30円だった。銭湯の脇のたこ焼き屋は1つ20円だったから高いほうである。
でも私はくいだおれが好きだったので3つしか買えなくても行っていたのだ。
移動バスは現在よくあるような車の外で出来上がるのを待つのではなく、
バスラーメンのように中に入れるものだった。ちょうどバスの先頭側で焼いていて、
バスの一番後ろから乗り込んでいく感じだ。子供なら5,6人は乗り込めたと思う。
バスだけでも充分目立つがその上には大きな「しゃれこうべ」が乗っていた。これは謎だ。
中ではたこ焼きはもちろん、やきそばやジュースも売っていて中でも食べられる。
出来立てのたこ焼きをその場で食べられるのは本当にありがたい。本当においしい。
たこ焼きを焼いている脇に1台の「ガチャガチャ」のようなものがあった。
今あるような立派なガチャガチャではない。卓上の丸いガムが1つ出てくるようなやつだ。
これに卵ボーロが沢山入っている。つまりボーロのガチャガチャである。
そして、中にはいくつか赤い色のついたボーロがあるのだ。
1回10円でボーロを出す。そこで赤いボーロが出るとたこ焼きと交換してくれるのだ。
こんな楽しいシステムはない。もちろん私もよくやった。運良く1回で2個出る時もあった。
たこ焼きを焼いているおじさんは大勝軒のおやじみたいにゴツくて恐い感じがあったが
実は子供が大好きで悪いことはちゃんと怒ってくれるようなやさしいおじさんであった。

そのおじさんも他界されてからかなり経つ。
今でもくいだおれのたこ焼きは好きだが、買うたびにそのおじさんのことを思い出す。

※今日から人生後半に入ったと思ってますので(笑)、こんな思い出話も始めてみました。

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